水温30℃の潮流が四島の海を染める

四島夏物語

7月最後の週末、海が暑い――。
水温30℃の暖流が入り込んできた。
温かいだけなら歓迎なのだが、今回はやや濁った潮。

水深15m付近まで潜ると、まぁまぁの透視度。旬の見どころは、ベラ科やスズメダイ、アカカマスの幼魚たち。スズメダイは、いまだ抱卵中の親魚が多く見られる。

高水温帯と比較的低水温帯が入り混じる中、マアジやイワシの幼魚たちが乱舞していた。その群れを狙うかのように、60~70cmほどのワラサ(イナダの次)たちが突進してくる――久しぶりに胸が高鳴る瞬間だった。

そして、なぜか水温のせいか、コケギンポが“木の上”ならぬフトヤギの上で休憩している様子。おかげで、四島を代表する夏のウミウシのひとつ、“シラユキモドキ”にも出会えた。

この「モドキ」という和名には、少し異議を唱えたくなる。
きっと、最初にシラユキウミウシが見つかり、その後にそっくりなこのウミウシが発見されたから、“モドキ”という名になったのだろう。だが、もし見つかる順番が逆だったら? この“モドキ”こそがシラユキで、先に見つかった方が“モドキ”と呼ばれていたかもしれない。2番目に見つかっただけで“モドキ”とは、何とも不憫だ。もっと別の名前をつけてあげたかった。

そんな思いをめぐらせながら潜った、7月最後の週末だった。

【本日の海況コンディション】
天気 ☀️ 気温 32℃ 水温 28℃ 透視度 ↓10~12m ↑3~5m 風 SW

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