500ダイブの思い出より、1回の練習が力になる

波の下の学舎

山の日3連休の記録と、ダイバーとしての本質
山の日の3連休は、残念ながら気圧配置に恵まれず、ファンダイブの皆さまの海はクローズとなってしまいました。楽しみにされていた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
その中でもダイブセンターではスケジュールを大きく組み直し、NX・OWD(エントリー)コースを4組のお客さまに、サイドマウントコースを1組に、連日開催することができました。
サイドマウントにご参加いただいたお客さまは、ショップのスタッフさんではありませんが「インストラクター(PRO)資格」をお持ちの方。バックマウントから新しいコンフィグ(スタイル)へ挑戦する姿勢は、資格の有無を超えて、「安全で自信のあるダイバー」へのブラッシュアップを続ける姿そのものでした。

ランク・年数・本数──それは本質ではない
このダイビング業界では、「ランクは?」「年数は?」「何本潜っていますか?」と訊ねる場面が多くあります。
でも、ランクとは「自分が受けた教育クラス」にすぎません。365日毎日潜っても、年に1回しか潜らなくても「年数1年」。そして「500ダイブ」「1000ダイブ」「10000ダイブ」──本数が多いと、なんとなくベテランに見えるものです。
けれど、500回潜ったからといって、500回スキルを練習したわけではない。
初めて海に潜ったあの日から、ほとんどのダイブは「楽しむ」ことに費やされてきた。それは悪いことではありません。海は楽しむ場所です。行きたかった海外の国々、国内の島々──観光もダイビングも満喫した結果、ログには500回、1000回と記録されていく。
でも、自然の力から「自分を守る」、そして「誰かを守る」立場になったとき、楽しむだけでは足りないのです。

経験は思い出になる。練習は力になる
多くの場合、基礎スキルを本格的に練習したのは、オープンウォーター講習の数回だけ。たとえば教育クラスがPADIアドバンスドオープンウォーターだった場合、500ダイブ中、始めの9ダイブが練習で、残りの491ダイブは「楽しむ」ダイビングだったかもしれません。
「経験値」と「技術力」は比例しません。練習なくして、スキルは磨かれないのです。

守る力を育てる4つの柱
知識(Knowledge)スキル(Skills)器材(Equipment)経験(Experience)
この4つをバランスよく繰り返していくことが、大自然の力から「自分を守る」、そして「誰かを守る」ことにつながります。
アーバンスポーツは創業から30年。この30年間、スタッフ全員がアップデートを欠かさず続けてきました。そう、私たちも日々ブラッシュアップしているのです。


エクスペリエンス(経験)は“思い出になる”。トレーニング(練習)は“力になる”
──これは、私の好きな言葉のひとつです。

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