ダイブコンピュータ -GFとは-

波下の知恵袋

本日は、ダイブコンピュータ・スペシャルティコース。
アーバンスポーツでは、エンリッチド・エア・ナイトロックスに次いで非常に人気のあるコースです。
というのも、ダイブコンピュータを“使いこなせていない”ダイバーが決して少なくないからです。

多くの場合、ダイブコンピュータはNDL(減圧停止が義務になるまでの時間)とログ機能に頼った使われ方をしています。けれど、本当はとても優秀な“バディ”になる存在なのです…、使いこなすことができれば。

このコースでは、あえて難しい話には踏み込まず、初期設定の重要性、ダイブ前の準備、そして機種ごとの特性を活かした使い方を紹介しています。また、気圧管理の重要性にも触れています。たとえば、旅行時にダイブコンピュータを貨物室に、自身が客室にいる場合。それぞれ気圧が異なるため、コンピュータの初期窒素量(窒素0.79 × 圧力)に誤差が生じる可能性があります。もっとも最近の航空機は、貨物室も客室と同等の気圧になるとされています。ご自身が乗る航空機を念のため確認する必要があります。

NDL(No-Decompression Limit)は「無減圧時間」と訳されますが、厳密には減圧が“まったくない”ダイビングなど存在しません。
重要なのは、同じ深度でもコンピュータによってNDLが異なるという点です。
一般的にはNDLが長いと“緩い”、短いと“厳しい”と表現されますが、それはコンピュータが厳しいのではなく、アルゴリズムの違いなのです。

多くのモデルが採用しているのが、ZHL-16(Bühlmann)アルゴリズムです。
これにGradient Factor(GF)という補正機能が加わることで、レクリエーションダイビングにもテクニカルにも対応可能になります。
GFは、LoとHiの2つの設定値で構成されており、ダイビングシーンや体調に応じた調整が可能です。
ただし、「GF設定を下げれば安全」という捉え方は誤解にもつながります。
極端な例として、GFを「0/0」に設定すればM値に達する前に減圧停止が始まり、実質的にはダイビングが不可能になります。
言い換えれば、「GF0/0=ダイビングをしない」ことになり、それが最も安全…なのかもしれませんね。

ダイブコンピュータを使いこなしたい方やもっと使いやすく信頼できるダイブコンピュータをお探しの方はコンピュータダイビングコースへぜひお越しください。また、あらためて「波の下の知恵袋」にも掘り下げた情報を載せたいと思います。

コメント